インド産黒御影石BVRのお掃除しやすい洋型墓石。都立雑司ヶ谷霊園

ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。武蔵石材店の井岡進と申します。雑司ヶ谷霊園にて建立させていただいた、インド産黒御影石BVRのお掃除しやすい洋型墓石をご紹介いたします。

雑司ヶ谷霊園 建立 インド産黒御影石BVR

 

ホームページをご覧になったお客様からお墓の建立をご相談いただきました。雑司ヶ谷霊園に当選されて建立をご検討でした。

 

都立雑司ヶ谷霊園は、池袋駅から歩いていくことができる、都心にある希少な墓地です。明治7年に開園したとても歴史のある霊園です。

 

雑司ヶ谷霊園は長く空き墓地がない状態が続いていましたが、数年前から再募集が行われるようになりました。ここ最近は、お墓の引越しや墓じまいに伴ってかやっと少しずつ募集件数が増えてきており、ここ数年は毎年募集が行われています。当店では、新規のお墓の建立以外にも、お墓の建て替えやリフォーム、追加彫刻などのご相談を多くいただいています。

 

霊園の全体図です。都心にあっても自然が多く、散策している方も見られます。夏目漱石や小泉八雲などの著名人のお墓があることでも有名です。

 

完成したお墓をご紹介します。お墓は洋型をご希望で、黒系の石を使いたいとのことでした。 外柵の囲いの高さをなるべく低くしたいというご希望がありました。

 

正面は慈愛の「慈」という文字をご希望いただきました。使用した石は、インド産の黒御影石BVRです。硬さもあって、黒御影石の中ではお求めやすいので人気がありましたが、ここ最近は人気もあって少し価格が上がっている石材のひとつです。

 

棹石の角の部分は二重のアールを取りました。当店に展示しているお墓に同じ加工のものがあり、気に入って採用いただいたものです。全体的に柔らかい雰囲気がお好みでした。

 

右側面は建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しています。また、角は全体的に丸面取りをして、なめらかに仕上げています。

 

台座の角も大きめに丸面取りをしています。優しい雰囲気になるだけでなく、お掃除などの際に手当たりも良く、汚れが溜まりにくくなります。

 

香炉はアーチ型にしたいとご希望いただきました。全体に丸みのあるデザインで統一されています。中にはステンレスの香皿が入っています。

 

水鉢と花立です。こちらも大きく面取りをしています。お掃除の際に花立を動かして万一石と石がぶつかっても、角が欠けにくいというメリットもあります。

 

お墓の後方です。外柵の羽目石は、お客様のご希望で低くしました。こちらは落ち葉の多い環境なので、お掃除がしやすいようにしたいということも大きなご希望のひとつでした。全面を石貼りにしたことで草が生えないだけでなく、落ち葉やごみをほうきで掃いてお掃除ができるようになっています。

 

外柵もお墓全体とあわせた丸みのある柔らかいデザインです。側面の羽目石も高さを抑えて、落ち葉ができるだけ溜まらないように、また、手前の親柱との間に少し隙間を設けて外へ掃き出せるようにしました。

 

お墓の完成後はご納骨のお手伝いもさせていただきました。お客様には、お掃除がしやすい設計にしたいというご希望が叶い、喜んでいただけました。掃き出し口を設けた外柵は私自身も初めて施工させていただきましたが、気に入っていただけて良かったです。ご納骨の当日は、法要を終えるとすぐにお帰りになる方がほとんどですが、お客様は納骨室の蓋石に目地を打つところまで、ご家族皆様でずっと見守ってくださったことを覚えております。お墓の建立にあたり、当店にお声かけいただきましてありがとうございました。何かお困りのことがありましたら、またいつでもご相談くださいませ。