豪華な墓石に仕上げる墓石の「加工様式」
墓石は採石場から切り出された石材を加工して造っていくもので、その加工は石材の切断から始まり、石材の研磨・依頼された形状への加工・文字の刻みなどがあります。
ですからお墓を建てる時には、石材・墓石の種類・刻む文字などを決めると共に、墓石の加工方法に関しても決めていく必要があります。
墓石の加工の中心となるのは棹石と台石の加工で、その加工技術も日々進歩していることによって、バラエティーに富んだ墓石の形を生み出しています。
また、細部に特別な細工を施して高級感ある仕上げにするなど、我が家だけの趣向を凝らす方が徐々に増えています。
地域や時代によって、墓石の「加工様式」も様々施されてきましたが、昭和20年代前後には「なでつけ」と呼ばれる棹石の頭部を平らな形にする方法が行われていました。
しかし、現在では棹石の頭部に段をつける「香箱加工」が施されるようになってきています。
その他の棹石の加工としては、棹石の頭上に屋根型笠石を載せる「大名型加工」、緩やかなカーブを付けて半月形にする「櫛型加工」、4面を斜めに切り取ることで三角形に仕上げる「角兜巾型加工」があります。
また、山のように中央を盛り上げる「丸兜巾型加工」、左右の角に丸みをもたせる「丸角型加工」などもあります。
棹石の下にある上台の加工としては、膨らみのある階段状のゆったりとした曲線を付ける「亀腹加工」、蓮の花を形取った「蓮華加工」などがあります。
また、棹石と上台の間に「スリン」と呼ばれる飾りを入れる墓石も多く見られるようになって、「角スリン」「猫足スリン」「丸スリン」など様々な加工方法があります。
あと中台には「鎬」という加工が施されて、一般的に水を流し切る勾配のついた「水垂加工」が行われます。
ただし、上台や中台などの台石に加工を施す場合には、棹石とのバランスを考慮する必要があるので、その点には注意しましょう。
このように一口に墓石の「加工様式」といっても様々な種類があるので、簡単には理解することは難しいでしょう。
ただ、カタログの写真や既存のお墓を実際に見ることで、名称などが分からなくてもどのようなものなのかは理解できます。
ですから、それらを参考にしながら墓石の細部に特別な細工を施して高級感ある仕上げにすると良いでしょう。
しかし、墓石に様々な加工を施すことでより豪華なお墓に仕上げることは、当然のことですがその加工費が加算されるために全体の費用が高くなります。
ですから、予算の範囲でできることを石材店からアドバイスを受けながら検討する必要があります。
実は、バランス良く付属品などを配置することによって、墓石に様々な加工を施さなくても、お墓全体を豪華に見せることも可能なので、その点も踏まえて石材店とよく相談するようにしましょう。
あと、墓石の加工は機械化が進んで、切断や研磨に関してはほとんど機械で行いますが、機械化が進んだ現在でも細かい研磨や加工に関しては職人の手作業が中心です。
ですから、腕の良い職人が在籍しているかどうかも、石材店選びの重要な判断材料になるでしょう。