青山霊園立山墓地にて、雑草や落ち葉にお困りのお墓の石貼り工事

ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。武蔵石材店の井岡進と申します。青山霊園立山墓地にて、雑草や落ち葉にお困りのお墓の石貼り工事をさせていただきましたので、その様子をご紹介いたします!

青山霊園立山墓地 お墓のリフォーム

 

お客様から、長い間お参りされてきたお墓について、お困りのことをご相談いただきました。立地的にも草がたくさん生えるのでとても困っているとのことでした。

 

ご相談のお墓があったのは、青山霊園立山墓地です。青山霊園内の離れ墓地的なもので、立山地区とも呼ばれます。入口から見えているこの坂道を上ると墓所があります。

 

右下にあるのが青山霊園の全体図で、立山墓地は青山霊園の他の墓所とは少し離れたところにあります。青山霊園にお墓お持ちの方でもご存じない方もいらっしゃるのではないかと思いますが、実は青山霊園よりも立山墓地の方が先にできた墓地だそうです。

 

自然に囲まれた環境は青山霊園と同様で、参道もきれいに整備されています。手桶やお掃除道具などもきちんと備えられています。青山霊園とも少し離れているので、静かで落ち着いたお参りができる素敵な雰囲気の墓地です。

 

こちらがご相談いただいたお墓です。とても古くからのお墓が3基と、灯籠などがあります。お客様は、土間が土のままなので雑草がたくさん生えてくることや、立地的に落ち葉のお掃除が大変でお困りでした。土間だけでなく、3基のお墓の棹石の周りも草が生えています。また、手前のお墓は土台の一部が外れてしまっていました。

 

こちらは夏場のお墓のようすです。雑草がびっしり生えてお墓が埋もれてしまっています。敷地も広いので、ご自分で草取りをするのはかなりの重労働です。

 

お墓の後方です。お墓の境目がはっきりしていないので、落ち葉が入り込んできています。お客様のお話を詳しく伺って、お墓にシンプルな外柵を設けて、全体に石貼りをすることになりました。

 

工事が始まっています。今回は3基のお墓はすべてそのままで、外柵のみを設置します。周りの土を掘り下げて転圧し、地盤を固めています。

 

その後、木枠を組んで外柵の基礎を打ちました。お隣と基礎がくっつかないようにしています。

 

基礎の上に囲いの石や階段を設置しました。こちらのお墓は傾斜地にあるため、埋まってしまわないよう左右で高さ調整をしています。都立霊園は土盛りが35cmまでという制限もあるので、それも考慮して設計しました。

 

土間に石貼りを行っています。あわせて、壊れていた手前のお墓の土台を組み直し、3基のお墓の土台部分にも石貼りを行います。

 

石貼りを終えたらきれいに目地を打って、工事完了です。

 

手前側の石貼り部分です。草取りの必要がなくなり、見た目もとてもきれいです。石貼りは砂利などと違って落ち葉やごみをほうきで掃けますし、泥汚れなども水で流せます。羽目石もないシンプルな形状なので、外に掃き出すのも簡単です。

 

都立霊園の土盛りの高さ制限は、傾斜地の場合、正面の真ん中がその基準点になります。今回のお墓ではこの階段の場所がちょうどそのあたりで、高さ制限を考慮した階段の設計となっています。また、表面に水が溜まらないようわずかな傾斜を付けて石を貼っています。

 

向かって左奥のお墓です。土台に石貼りをして全体を簡単にお掃除しています。花立と線香立を新しくお付けしました。お墓本体は小松石のようでした。

 

土のままだった部分に石貼りをしたことで、土間部分だけでなく細部に渡って草取りが必要なくなりました。土台部分は白河石で作られているようでした。

 

右側のお墓も同様です。丁寧に加工された白河石で、歴史を感じる味わいがあります。

 

こちらは、土台が壊れていた入り口左側のお墓です。きちんと据え直してこちらも石貼りをして仕上げました。

 

お墓の後方は、後ろの道の高さよりも少し下がってしまうため、落ち葉が流れ込みにくいよう仕切りの石を一部付けて工夫しました。

 

お客様にはきれいになったお墓に喜んでいただけました。お引き渡しの時は春ごろでしたのでそれほどではありませんでしたが、季節によってはお掃除をしても数日で落ち葉が溜まってしまうこともあるかもしれません。それでも今回全面を石貼りにしたことで、お掃除がかなり楽になっていると思います。長い間大切にお参りを続けておられるお墓を、これからも末永くお参りいただければ嬉しい限りです。また何かお困りの際にはどうぞお気軽にお声かけください!