谷中霊園にて、ブロックの外柵のお墓を総御影石造りの石貼りのお墓へ建て替え・リフォーム

ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。武蔵石材店の井岡進です。谷中霊園にて、ブロックの外柵のお墓を総御影石造りの石貼りのお墓へ建て替え・リフォームさせていただきましたので、ご紹介いたします。

谷中霊園 6尺角 建て替え・リフォーム
石塔・墓誌:中国産白御影石614 外柵:桜御影石(中国産623)

谷中霊園にお墓をお持ちのお客様からお墓の建て替えご相談いただきました。当店のホームページをご覧くださったようで、お母様が亡くなられ、納骨にあたって建て替えをお考えでした。

 

こちらがご相談のお墓です。ブロック塀で囲まれた墓所で、かなり古くからのお墓です。ブロックの老朽化はかなり進んでいるのが分かります。囲いの部分だけでなくお墓本体も新しくしたいとご希望でしたので、ご要望を伺って図面を作成し、ご提案しました。

 

解体工事の様子です。お墓を取り外して、納骨室からご遺骨をきれいに取り出しました。谷中霊園は、都立霊園の中でも古くからある霊園で、100年以上前に建てられたお墓など、昔ながらのお墓もたくさんあります。昔のお墓は今のお墓に比べると納骨室が狭く、手加工なので表面がゴツゴツしています。

 

お墓の解体が終わり、新たな基礎工事のために土を掘り下げました。

 

砕石を入れて地固めをします。谷中霊園は、全体に地盤が比較的しっかりしています。

 

型枠の内側に鉄筋を組み、コンクリートを流し入れました。しばらく養生期間をおいたら基礎の完成です。

 

外柵の据え付けが始まりました。入口の階段石も一段目を設置しました。手前側の石に刻みが付いているのは、上に部材を設置する際に石材同士がしっかりかみ合うようにするために荒らしている箇所です。

 

お墓の土間部分に石貼りをしました。中央がカロート(納骨室)になるところです。

 

納骨室の底は土のままの部分があり、万一水が入っても排水できるようになっています。奥にあるのは通気口の穴です。既存のお墓に納骨されていたご遺骨を納めてもまだ十分な広さがあります。

 

据え付けが進み、石塔や墓誌台を設置しました。あとは納骨室に蓋をして花立や水鉢、墓誌板を置いたら完成です。

 

完成しました!御影石製で耐久性の高い外柵を備えた、和型墓石の完成です。全面石貼りで、見た目がきれいなだけでなく、落ち葉などのお掃除もしやすくなりました。

 

お墓については初めから和型がいいとご希望でした。近くのお墓を色々ご覧になって、「こんな感じがいい」とおっしゃっていたお墓を参考にご提案しました。正面はご家名で、水鉢前面に家紋を入れました。

 

8寸の和型墓石です。8寸はお墓のサイズで、一番上の棹石の幅が8寸(約24cm)ということを指しています。スタンダードなデザインです。

 

棹石背面は、建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しています。

 

花立と水鉢は行った一体型のタイプです。花立はステンレス製で取り外しが可能です。お水の交換の時は水場に持っていって丸洗いができます。香炉もシンプルな形状で、中にはステンレス製の香皿が入っています。

 

墓誌もシンプルですっきりしています。古いご先祖様のお名前は先祖代々の霊位としておまとめし、新しい仏様2名分のみを個別で彫刻しました。

 

後方から見たところです。外柵の羽目石は、下にスリットのような隙間を設けています。お墓の中に水や落ち葉が溜まらずにここから外へ出すことができます。大きな木が近くにあるのでこれまでお掃除が大変で、鳥の糞が落ちてくることもありましたが、落ち葉はほうきで掃くことができ、水を流してお掃除できるのも石貼りのメリットです。

 

お客様には、きれいになったお墓をとても喜んでいただくことができました。このたびは、当店にお墓の建て替え工事をお任せいただきましてありがとうございました。お墓が新しくきれいになっただけでなく、お掃除もとても楽になっていますので、これからも末永く安心してお参りいただければ幸いです。お参りされていて何かお困りの際は、いつでもお声かけくださいませ!