雑司ヶ谷霊園にて、愛らしいフクロウの親子が迎えてくれる、茨城県産真壁小目のお墓を建立

ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。武蔵石材店の井岡進です。雑司ヶ谷霊園にて、愛らしいフクロウの親子が迎えてくれる、茨城県産真壁小目のお墓を建立させていただきました。

雑司ヶ谷霊園  建立 茨城県産真壁小目・中国産白御影石623

今回工事を行った都立雑司ケ谷霊園は、豊島区南池袋にあります。都心の住宅地にある霊園で、多方面からアクセスしやすい立地です。当社からは車で3,40分ほどの距離で、これまでにも何度かお墓の建立をお手伝いしています。(詳しい場所はこちらでご覧ください)

当店のホームページの施工例の中にある、ワンちゃんの石像を設置したお墓をご覧になって「ここならイメージしているお墓を建てられるかもしれない」とご連絡くださいました。フクロウをずっと飼っていたそうで、「お墓にフクロウの石像を置きたい」という具体的なご希望があり、それを活かすために「お墓自体はシンプルにしたい」とのことで、詳しくお話を伺って図面を作成しました。

 

図面

ご提案した図面です。シンプルで丸みのあるデザインです。お客様がホームページでご覧になった施工例のようなお墓がいいとご希望でしたので、天面に丸みのあるシンプルな形をご提案しました。雑司ヶ谷霊園は樹木が多く落葉も多いので、石貼りでお掃除しやすい仕上がりになっています。フクロウの羽の彫刻を入れたいというご希望もあったので、彫刻内容のご希望も詳しく伺ってお打ち合わせを重ねて決定し、弊社に工事をお任せいただきました。

 

工事開始です。まずは土を掘り下げて基礎工事から開始です。雑司ヶ谷霊園では数年前から、返還墓地の再分譲が始まっています。広い区画を数か所に分けていて、だいたい3尺×6尺(約90cm×1.8m)の広さでした。

 

砕石を入れて地固めをします。ランマ―という機械でしっかり固めます。

 

木枠を組んで配筋し、コンクリートを打つ準備をしました。

 

コンクリートを流し込んで表面をきれいにならします。中央の四角い箇所は、お墓の納骨室の下にあたります。土のままになっているので、万一水が入ってもここからは排水することができます。しばらく養生期間をおいて、おおよそ1週間くらいで基礎が完成します。

 

石の据え付けを進め、棹石まで設置したところです。手前は納骨室です。

 

納骨室内は通常、底に清浄な砂を敷き詰めてきれいにならして仕上げます。この上にお骨壺を安置します。ご希望があれば、棚石や敷石を設置します。

 

花立などを設置したら、お墓の完成です!

 

フクロウの石像は、かわいらしく寄り添う親子の石像です^^ 棹石の手前に置いて、完成後に配置をご確認いただくために、右側・左側に置いてみてお写真を撮りました。

 

左上のフクロウの羽根は、実際にご自宅にあった遺品をお客様がお持ちくださって、それをスキャンしたものでデザインを作成してご覧いただきました。ほぼ原寸大で、配置は左上あたりに添えるようにとご指示をいただいていました。羽根の細かいところまできれいに彫刻し、白色を入れて仕上げました。

 

棹石の左側面、下の方に建立年月と建立者の方のお名前を彫刻しました。西暦で、横書きで彫刻しています。

 

後方です。納骨室の背面は通気口を設けました。納骨室内に湿気が溜まりにくくするためです。

 

棹石背面です。ご納骨されている方のご生年や亡くなられた年月日などを、こちらもご希望で西暦で彫刻しました。

今回石塔に使用したのは、茨城県産の真壁小目です。関東では、墓石材として長い歴史があります。細やかな石目と上品な色合いで、「国産の石がいい」という方には特に人気です。

 

ご納骨の日を迎えました。お客様にはお墓の完成を大変喜んでいただけました。今回はお打ち合わせのため何度もご来店いただいて、色々お話しも伺いました。実は昔、当店の近くでお仕事をされていたこともあったそうで、懐かしさもあってお声かけくださったそうです。お打ち合わせを重ねた甲斐あって、家族の一員であるフクロウちゃんたちとの思い出を残したいというご希望を叶え、喜んでいただくことができて本当によかったです。思いのこもったお墓の建立を弊社にご相談くださり、ありがとうございました。皆様で末永くお参りいただければ嬉しい限りです。

 

とてもかわいらしいフクロウの親子です^^ 錆石の味わいのある色合いが、優しいふんわりとしたイメージに仕上がっています。こちらもとても喜んでいただけました!最終的にはお客様のご希望で真ん中に配置することになり、台座に接着して固定しています。

ワンちゃんの置物を置いたり、猫ちゃんの足跡を彫刻したり、「可愛がっていたペットとの思い出を残したい」というお墓のご相談は、これまでにもいただいたことがあります。ただ、実物の羽根をスキャンしてデザインに取り入れたのは初めての経験で、私にとっても大変勉強になり、思い出に残るお仕事になりました。